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シカ、ウサギなど、人間のような表情でカメラ目線

| 2016年07月19日 04:00 | 吉村正臣 |

Daniela Iride Murgia ダニエラ・イリーデ・ムルジア (イタリア)

L’inconnu
未知なる生きもの

L’inconnu表紙700

フランス語 翻訳付
出版社: Editions Notari

ダニエラ・イリーデ・ムルジアは、1969年イタリア・サルデーニャ島生まれ。ヴェネチア大学で東洋美術を学び、パドヴァ大学でイラストレーションの学位を取得します。舞台美術や現代美術の世界でイラストレーション作品を発表。2010年イタリアイラストレーター協会の年鑑に作品が掲載されます。2012年スペイン・コンポステーラ国際絵本賞ノミネート。2012年、2014年 ILLUSTRARTE(リスボンイラストレーションビエンナーレ)に入選。2015年イタリア・アンデルセン賞にノミネートされました。

スイスの出版社によるものです。シカ、ウサギ、クマ、サルなど私たちになじみのある動物が、人間のような表情をし、カメラ目線で次々に登場・証言します。彼らの住む森に、不思議な生きものが現れます。動物たちは、その生きものについて不安や共感等を話します。それはいったい何なのか?地球に住む人間とそれ以外の動物は、違うようでいて、実は同じなのだと感じる一冊です。

この作家の個性がよく出た作品です。紙の上に、鉛筆,コンテなどで手描きした部分と、布の模様や生地目をいかしたコラージュ、それに紙の切り抜きなどをミックスして、奇妙な美しさのある絵です。目や鼻、口が忠実に描こうとされ、動物たちの顔が、いかにも忠実であるように見えます。白場の中の精密さと、布の装飾性がうまくまとめられ、 無駄を排除した清潔感があります。この作品の良さがでしょう。

≪翻訳の一部≫   翻訳:泉 りき

おそろしい遠吠えが、あたりの静けさを打ちやぶった。
見たこともない変わったのが、ここにやって来たのだ。
いったい、何なんだ?
仲間たちは、勇気をふりしぼり、その新参者に会いにいった。
「荒々しいうなり声を、最初に聞いたのは私なの。もう恐ろしくて、鳥肌が立ったわ。
怖くてさすがに近づけなかった。ほかのみんなに知らせようと走ったの」

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