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ボローニャ国際絵本原画展入賞後、現代美術家として成功

| 2018年04月08日 15:12 | 吉村正臣 |

Camille Henrot カミーユ・アンロ(フランス)

1978年パリ生まれの現代美術家です。パリ国立装飾美術学校でアニメーションを学び、1999年ボローニャ国際絵本原画展に入賞します。卒業後は、同校の先輩で著名な現代美術家ピエール・ユイグのアシスタントを経て、拠点をニューヨークに移します。人類学、文学、博物学などからインスピレーションを受け、映像、彫刻、ドローイング、インスタレーションなど幅広い分野で創作活動を行います。

2013年、映像作品《Grosse Fatigue》で第55回ヴェネツィア・ビエンナーレ銀獅子賞を受賞し、国際的に知られるようになります。さらに2014年ナムジュン・パイクアートセンター賞、2015年エドヴァルド・ムンク賞を受賞します。2017年には東京・森美術館での展覧会が、さらにパリのパレ・ド・トーキョー全館での大回顧展が開催されました。

この作家も、ボローニャ国際絵本原画展入賞後、大変革を遂げた人です。入選作品はエッチングで、とても優れていました。すぐれた絵本作家になるだろうと、大きな期待を持ったものです。が、なんと、現代アート作品で有名になっていました。元々、センスの飛び抜けた人でしたから、最近の作品も納得できます。デッサン画のさわやかな線が、立体オブジェの優しいラインと、美しい空間性になっています。そしてユーモアのある作品となっています。

いいイラストを描く人は、素晴らしいアート力を持っているのですね。

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