ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
 

スペインの実力作家、参加しました!

| 2006年02月14日 17:45 | 吉村正臣 |

マリオナ・カバサさん(Mariona Cabassa スペイン)

カバサさんのページに >>>GO

どこかしら、懐かしく、とても楽しくしてくれる絵です。それでいてモダンです。で、それはどこから来ているのだろうか・・・。1冊の絵本を昨年見つけて以来、見るたびに同じ思いを持っていました。

照会をしてスペイン・バルセロナの女性であること。2005年ボローニャ国際絵本原画展「スペイン週間」で展示されていたことなどわかりました。
ボローニャ会場で原画も見ていたのです。
イラスト・ユーロに参加するため、多くの絵が送られてきました。

懐かしさはボローニャの記憶から来るのか・・・いや、それだけではないようです。
不透明水彩(油絵の具か)、で厚塗りをし、最終仕上げに塗った絵の具の筆の跡が残ったまま。厚塗りと相まって人間的な、ぬくもりをもたらしています。昔か ら、おそらく誰もが経験した画法で描かれているため、懐かしい画面に出会ったように思うのかもしれません。

人や物が大胆で楽しくデフォルメされています。私は 女性の顔が好きです。色白の顔に赤い丸の頬、赤い鼻の先、とてもかわいく、この作家の特徴となっています。また、色彩が鮮やか。鮮やかな色彩の組み合わせ を見てほしい。色彩感や、デフォルメが、現代的なモダンさとなっているのでしょう。

絵本の着想は、テーマに従った説明的なところがあるかと思えば、驚くばかりに意外な発想で描かれるシーンもあり、ダイナミックさが倍加しています。
また、ざっくり大胆に描きながらも、とても細部までこだわって神経細やかに描かれる部分もあり、最後まで筆を離さない、こだわりをきちんと持ついい作家だと思います。

すばらしい作家がまたひとり増えました。いずれも、今日ヨーロッパを代表する作家たちです。存分にご覧ください。