ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
 

この絵本で知られることになり、相次いで出版

| 2016年04月25日 15:16 | 吉村正臣 |

Carole Chaix キャロル・シェクス(フランス)

ICI, C’EST CHEZ NOUS
ここが家なんだ

ici表紙

フランス語 翻訳付
出版社:Editions Rue du Monde

キャロル・シェクス(1968年生まれ)は、フランス・シャンパーニュ地方の都市・ランス出身。地元の美術学校を卒業後、装飾美術を学ぶためにパリへ。現在もパリ在住です。インク、鉛筆、コラージュなどさまざまな表現手法を組みあわせたビジュアルは、絵本をはじめ、広告にも登場。また活躍中の写真家Aimery Cheminとの共作もあります。

この絵本は「人と住まう場所」について問いかけています。最初に誰かが住みだして、そのうちに家族がふえて、手狭になる。新しい住人もやってくる。見たこともない人かもしれないが、なかよくなれるし、けんかもする。一つの場所で、いっしょに暮らす。いつまでもここで暮らしていくには、暴走は禁物。互いに気をつかわなければ…。そう心がけていても、私たちの住まう場所は、あまりにももろい。日常が、住まいが奪われる人間へのまなざしを感じるテキストです。

内容が詩的でやや社会的、哲学的かだらか、詩に登場する動物、建物、植物、シーンをデフォルメしながら、大胆に組み合わせイメージの世界を描いています。説明的絵としてみると難しい。詩を空想して見てください。

絵は、鉄筆のように硬いペンで鋭い線で描き、色を入れています。不思議な世界をつくっています。

≪翻訳の一部≫   翻訳:泉 りき

最初、ここは、とっても小さくて。
クルミの殻ほどの大きさもなく。
水一滴よりもろく。
窓が開いた。
光が差し込んだ。
波の歌と海の香りがする。
外の世界に、視線も心も解き放たれて。
銀色の魚がジャンプして、太陽にすばやくキス。
猫は自慢のヒゲを、魚にくっつけた。
犬はしっぽをふってやってきた。猫のヒゲの下を通って。

ici1-70ici4-70ici5-70ici8-70

この絵本のご購入は:http://illust-euro.ocnk.net/product/291