ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
 

イソップの「金のたまごを産む鶏」とは違い“金のうんこ”

| 2016年10月30日 04:00 | 吉村正臣 |

Samuel Ribeyron サミュエル・リベロン(フランス)

La Papote
金のうんこをする人形

La papote表紙-650

フランス語 翻訳付
出版社:Didier Jeunesse

サミュエル・リベロンは、フランスのイラストレーター。オーストリア・ウィーン郊外で生まれました。リヨンのエミール/コール美術学校を卒業後、リヨンの子供向け演劇の装飾を手がけます。テレビで人気のアニメーション番組<L’Hôpital Hilltop>の立体装飾を担当するなど、幅広く活躍中。これまで十数冊の絵本を出版。フランスのみならず、スペインや韓国でも出版され、2016年台北クリエイティブ・ウィークにも、ゲストとして参加しました。

フランスの西部のヴァンデ地方出身の作家によるお話。貧しい少女・ミモザが、なけなしのお金をはたいて買ったのは、はぎれでできたお人形。いとおしみ、大切にすると、金のうんこをすると商人は言います。ミモザは人形を大事にし、人形もその気持ちにこたえ、金のうんこをたくさんします。それを見ていた隣に住む男。自分も人形がほしくなり、ある日、奪います。強欲な男の前で、かわいい人形はたちまち怪物に変身し、金どころか、ほんもののうんこをします。

とても上手な絵です。描きなれているとともに、見せるコツもよく知っている人です。まず、風景がいいです。山、木々、家など空間を感じさせます。また、それぞれの重なりの溶け込みうまい。ユーモアのある表現もあります。人の描き方は、ツボを心得たというか、見事です。人形が集まって描かれているページはなにげなく描かれているように見えますが、それぞれに表情があり、黒で色の幅を作り、量感を出しています。手描きにPCでの加工があるのではないかと思います。

≪翻訳の一部≫  翻訳:泉 りき

ひとりの男がはぎれで作った人形を売っていました。
「さぁ、お買い得だよ。ここにあるかわいい人形は、金のころころうんこをするよ!」
誰も相手にしませんでした。男のそばをよけて通りました。
この男はどうかしていると、買い物客は思いました。
ミモザだけが、その男に近づいていきました。
男はミモザに言いました。
「持っていると、幸せになる人形だ。かわいがってくれたら、光るんだ。で、こんな歌を歌うのさ」

♪球遊びの最中に、マリー=シャルロット、人形のかわりにうんこする♪

男はつづけました。「そうすると、あら不思議。金のころころうんこが目の前に!」
ミモザは男の話を信じ、人形を買うことにしました。

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