ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
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パリの書店を圧巻。現代フランスを代表するイラストレーター

| 2016年11月10日 22:00 | 吉村正臣 |

Rébecca Dautremer レベッカ・ドトルメール(フランス)

L’amoureu
ラムルー 恋するって?

l'amoureu表紙−650

フランス語 翻訳付
出版社:Gautier – Langueteau

レベッカ・ドトルメール(1971年生まれ)は、プロヴァンス地方の都市ギャップ出身。すぐれたイラストレーターを輩出するパリの国立装飾美術学校を卒業。教授陣はすぐに彼女の才能を認め、イラストレーターになるように導きました。
1996年絵本デビュー。出版ごとに人気が高まり、2004年本作L’amoureuで、フランスのすぐれた絵本に与えられるソルシエール賞に輝きます。その後は作品集が出版されるなど、現代フランスを代表するイラストレーターです。

休み時間になると、主人公の女の子サロメにいじわるをする男の子・エルネスト。サロメのお母さんは言います。「あなたのことが好きだから」と。好き・恋する・愛する、それはいったい何なのか。休憩時間、サロメのクラスメート、上級生、下級生が「恋するって何?」の問いかけに、答えます。
答えはみんなバラバラ。わかったような、わからないような…子供たちの答えを手がかりに、恋について考えてみたくなります。

一目でこの作家の絵とすぐに分かります。代表作ですね。子供たちが、さまざまにデフォルメされ、たいへんかわいく、不思議に描かれています。とても自由な動き、変形、この作家ならでは。絵の展開も、画面構成もダイナミック。洋服の赤、背景になる赤、明るく、深く変化しています。
そして、白場に赤い固まりの群像、深い赤が展開され、特徴的で美しい。広い画面にのびのび筆を走らせる力は、さすがスター作家です。

≪翻訳の一部≫  泉 りき

そのころ、エルネストという男の子がいました。女の子が好きで好きでたまりませんでした。
とりわけ、サロメのことがお気に入りでした。
エルネストがサロメにしたことを、サロメはすべてお母さんに報告しました。
髪の毛を引っ張る、コートのフードをつかむ、メガネをわざと落とすといったことを。
お母さんは「エルネストはね、あなたと遊びたいだけなの。
だけど、どう誘えばいいのかわからないから、そんなことをするの」
お母さんはこうも言いました「エルネストはきっと、サロメとなかよくしたいのよ」

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