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世界の創造に果たした文字を、わきたつような色と形で描く

| 2017年06月24日 10:08 | 吉村正臣 |

Eli Content  エリ・コンタン(オランダ)

Au commencement
はじめに(エリ・コンタン画集)

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文章はありません
出版社:Gallimard

1943年スイス生まれのユダヤ系画家です。第二次世界大戦のあと、両親の故郷・オランダへ移住します。肉職人の見習いとなり、16歳で船上の料理人として働きはじめ、その後イスラエルへ。1960年代末、オランダに戻り、ハールレムの「アトリエ63」に参加し、絵を描き始めます。これまでアムステルダム現代美術館やゴッホ美術館、ニューヨークのユダヤ博物館、ロンドン、マドリードなどで展覧会を開催。アムステルダムのユダヤ歴史博物館とポルトガル・シナゴーグで常設展示作品があるほか、世界各地の美術館やギャラリーに、彼の作品が所蔵されています

作品のテーマは、ユダヤ教やキリスト教に登場する世界の創造。とりわけ人間の誕生を描いています。アムステルダムにある画家のアトリエの、床とほぼ同じ大きさのキャンバスに描いた作品です。作品内にヘブライ語のアルファベットを描いたのは、カバラと呼ばれるユダヤ教に基づく神秘思想からのインスピレーションだとか。

大画面に、たっぷり絵の具を含ませた大きな筆で、世界の創造に果たした文字の役割や自然界を、わきたつような色と形で描いています。多くは、下地にイスラエルの雑誌や新聞を敷き、これに、まず、黒(墨汁のような絵の具)で木々や葉の模様をちりばめる。さらに色がわずかに加えられます。また、もう一つの傾向は、下地を描いて、その上から全面赤を塗り、真っ赤の上に黒で木々を描いています。月や星が加えられたりもします。大きな筆の動きの自由さ、文字や木や葉や、星など何かの祈りのように、もしくはメッセージのように描かれています。不思議な魅力のある絵です。

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