ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
 

ヨーロッパの最も人気のある作家の一人ベアトリーチェ・アレマ-ニャ

| 2018年02月26日 10:01 | 吉村正臣 |

Beatrice Alemagna  ベアトリーチェ・アレマ-ニャ (イタリア)

Le merveilleux DODU-VELU-PETiT
とびっきりのプレゼント

DODU表紙

フランス語 翻訳付き
出版社:Albin Michel Jeunesse

イタリア・ボローニャ生まれの絵本作家で、イラストレーター。現在はパリ在住です。1996年パリ郊外・モントルイユ絵本市で新人賞を、2006年ボローニャ絵本原画展で、ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞を受賞。Un lion à Paris(パリにきたライオン)をはじめ、これまで制作した20冊以上の絵本は、フランス語を中心にさまざまな言語で出版されています。ヨーロッパの最も人気があり、よく売れている作家の一人です。

この絵本は彼女の特徴が出た、なかなか楽しい作品です。内容は・・・
ママが誕生日に<ドドゥ・ヴェリュ・プチ>をほしがっていると知り、5歳のエディは探しに出かけます。でも<ドドゥ・ヴェリュ・プチ>って何?近所のおとなに聞いて回りますが、はっきりした答えは見つかりません。あきらめかけていたとき、出会ったのはピンク色で、もじゃもじゃ毛をまとったもの。これこそ<ドドゥ・ヴェリュ・プチ>だとエディは確信します。奇妙なことばをめぐって、最後はママの喜ぶ姿で締めくくられます。エディが自分で考え、行動するようす、それを支えるおとなたちのアドバイスが実を結ぶ、ステキな物語です。

自由奔放でありながら、丁寧に描かれています。フランスの街角の様子、様々な建物の雰囲気・・・いつもながら上手です。この絵本にはお店の中が描かれます。商品やお客さんが楽しく描かれます。主人公の女の子の動作がいいですね。鉛筆、色鉛筆、細い線で描かれ、さらに水彩絵の具で、淡く・濃く塗られます。その絵の具にさらに色鉛筆で塗り込んだり、こすり取ったり、様々に手が加えられます。描き込んで入るのですが、単純な画面構成に仕上げるのは、大胆な構成力の賜物でしょう。何より、絵が本当に上手な人です。

<翻訳の一部>   翻訳:泉りき

わたしはエディット。5歳になって6か月。エディって呼ばれてるの。
パパは5つのことばを話せる。ママは鳥みたいに歌える。
おねえちゃんは、フィギュアスケートの女王。
で、わたしには得意なことなんて何もない。

ほんとに何もできない。そう思い込んでいた。

そう、その日の朝。おねえちゃんが言った。
「ママン、誕生日おめでとう。ドドゥ・ヴェリュ・プチがほしいのよね!」
たいへん!おねえちゃんは、ママにドドゥ・ヴェリュ・プチをあげるみたい。
わたしも何とかしなきゃ。でも、どうしよう。

ムッシュ・ジャンのパン屋さんに急がないと!
なかなかかっぷくのいい、あのおじさんならいいアイデアをくれるはず。

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