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女性のカラダに遠慮なく踏み込みました 大人の女性向け

| 2017年10月23日 00:00 | 吉村正臣 |

Emmanuelle Houdart エマニュエル・ウダール(パリ在住)

LA GARDE-ROBE
ワードローブ

la garde 表紙700

フランス語

エマニュエル・ウダールは、スイス生まれ。ジュネーブの美術学校ほか、いくつかの機関で学びました。現在は、パリ在住。1996年からイラストと画家の仕事を始め、多くの雑誌・新聞に作品を掲載。20冊以上の絵本を出版しています。
マーカーを使った画風、動物と人間を混合する不思議で奇怪な作品、人体に対する異常なイメージが注目され、世界各地の展覧会に招待される流行作家の一人です。

タイトルのLA GARDE-ROBE(ワードローブ)は、洋服を収納する場所・・・何を意味するのでしょうか。
エマニュエルはこの絵本で、女性のからだに、遠慮することなく踏み込みました。女性に生じる出来事、すなわち、女性なら誰でも経験する生理、出産、性、病、老い、死を、洋服とし、それを羽織る肉体を、解剖学者のような視線とアーティストの個性で描きました。
解剖され、取り出された臓器が、エマニュエルの感情、不安、願望を、タブーなしに描いています。彼女独特の心理的想像と表現に圧倒されるでしょう。

絵の特徴は、色彩感覚に富んでいるところです。すべてマーカー(フェルトペン)で描かれている。極細の線も、色の面もマーカーです。ですから、色のにじみや混じりがありません。そのため発色のキレイな仕上がりとなっています。

かわいさ、小さな安らぎを望む今日の社会に、生きる肉体に向かい合い、“生”を描くこの作品は、この時代の代表作のひとつでしょう。
この絵本は、フランスでは18才以上の大人向けとして販売されています。日本でも大人の女性に見ていただきます。

<主な受賞歴>
2003年 フランス・オクタゴヌ賞
2005年 ボローニャ国際絵本展ラガッツィ賞・大賞
2006年 フランス文学者協会絵本大賞
2012年 ボローニャ国際絵本展ラガッツィ賞・大賞
2014年 パリ(モントルイユ)絵本市<LES PEPITES> 幼児向け部門・大賞

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