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長い竹馬にのり空中を歩く人々が、幻想的に描かれる

| 2017年04月15日 15:50 | 吉村正臣 |

Éric Puybaret  エリック・ピュイバレ (フランス)

Les échasses rouges
赤い竹馬

Les ehasses rouges表紙

フランス語 翻訳付
出版社:Gautier-Languereau

カレンダーになったほどの人気作品です。フランス・パリ国立高等装飾美術学校で学んだ後、イラストの世界に入ります。1999年ボローニャ国際絵本原画展に入選。その後、有名出版社から数多くの絵本を出版。透明感あふれる絵で、一躍人気作家となりました。日本では2004年「月と少年」が出版されました。

舞台は、ヴェニスを思わせる水に浮かぶ架空の都市・マレキューム。住民は水につからないように、竹馬を使ってあちこち移動します。主人公の少年・レオポルドは、誰よりも長い竹馬を使い、遙か上空を散歩しています。地上でのできごとより、空や雲や鳥たちが好きでした。街がいちばんにぎやかになる冬のお祭りの日、広場に火が焚かれ、住民は歌い、踊ります。ところが薪が水に浸かってしまい、火は消え、お祭りは中止に。それを見たレオポルドが、ある行動に出ます。意外な結末ですが、さわやかな読後感です。

すばらしいと思う作家はたくさんいますが、そのうちの一人です。 発想が奇想天外で、とてもユニーク。といっても、描かれる人や風景はリアルで忠実。微細なところまで、ていねいに神経質に描かれています。そして色もきれい。細やかなグラデーション、光のニュアンス、ファンタジックな絵です。透明感のあるブルー系の空を背景に、かかとの長く伸びた靴を履き、空中を歩く人々が、不思議なヨーロッパの町と生活を描き出しています。

≪翻訳の一部≫   翻訳:泉 りき

マレキュームは、水上にできた都市でした。家々は、水に打ち込まれた杭に支えられ、住居は2階部分から作られていました。
ここでは、道は細い川のことで、大通りは幅が広く深い河のことでした。
住民たちは出かけるとき、棒状の器具を脚につけ、高さを上げて、水につからないようにしていました。この器具を「竹馬」と呼ぶことにします。
バランス感覚のよい人たちは、街灯がある高さでも、すいすい歩いていました。水面すれすれの高さでも、怖がる人たちもいました。

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