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バンド・デシネ系のイラストレータ、線がきれいです

| 2018年03月04日 12:03 | 吉村正臣 |

Charles Berbérian シャルル・ベルベリアン(フランス)

1959年バグダッド生まれのアルメニア系フランス人で、バンド・デシネ作家です。青年時代をレバノンで過ごし、パリ国立高等工芸美術学校(ensaama)に入学。のちに著名なイラストレーターとなるフランソワ・アブリルに出会います。同人誌に作品を発表しながら、グラフィックのテクニックを身につけました。

1983年フランスを代表するバンド・デシネの原作者であるフィリップ・デュピュイ(Philippe Dupuy)との共同制作がスタートし、デュピュイ=ベルベリアンのコンビでこれまで30冊近い作品を出版。1999年アングレーム国際漫画フェスティバルで、Monsieur Jeanシリーズ第四巻が最優秀作品賞に選ばれます。米国・サンディエゴで開催される大規模イベント、コミコン・インターナショナルで2003年Inkpot Award受賞します。さらに2008年、第35回アングレーム国際漫画フェスティバルで、フィリップ・デュピュイとともに、グランプリを獲得しました。音楽にも造詣が深く、音楽とイラストレーションのフェスティバルBulles Zikで2010年特別賞を受賞しています。

哀愁を含んだ絵がとても素敵です。バンド・デシネ(フランスのマンガ)系のイラストレーターで、バンド・デシネ界ではすでに有名になっています。人々の表現がマンガの世界から来ています。さすがに線描きの絵が上手です。ここの掲載する絵で、筆で描かれたのは、おそらく肉筆でしょう。線で描いたのは、私が思うに、ペンで描いているのではないだろう、また、エッチングのようにも見えるが、PCのイラストレータのようなアプレイケーションソフトで描いているのではないか、と思うのです。線にかすれや強弱がなく、常に一定の強さに見えます。それは、絵を悪くするものではありません。新しい描き方で、画材が変わっているだけのこと。
線のきれいなイラストとして、イラスト作品だけを選んでご紹介しました。

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