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この絵本は、2013年のパリ(モントルイユ)絵本市・ペピート賞受賞作

| 2018年03月31日 19:16 | 吉村正臣 |

BLEXBOLEX  ブレックスボレックス(フランス) (本名Bernard Granger)

Romance
ロマンス

romance表紙

フランス語 翻訳付
出版社:Allein Michel  jeunesse

1966年フランス北部ドゥエ生まれ。現在はドイツ・ライプチヒ在住です。アングレーム美術学校卒業後、1990年代にシルクスクリーンを作った印刷・編集技術を仕事の現場で学びます。コミック作品”L’Oeil Privé”が、2006年アングレーム国際マンガフェスティバルにもノミネートされ、批評家からも絶賛されます。さらに絵本”L’imagier des gens”は、2008年「世界でもっとも美しい本コンクール」に入選し、一躍有名に。2010年、絵本”Saisons”が、パリ郊外のヴァル=ド=マルヌ県の新生児誕生世帯に贈られる絵本に選ばれました。パナソニックのLife is electricプロジェクトにも参加。CMが世界有数の広告賞・カンヌライオンズ2016グランプリを受賞。2017年モントルイユ絵本市で絵本”Nos Vacances”が最優秀絵本賞を受賞しました。

この絵本は、2013年のモントルイユ絵本市・ペピート賞受賞作です。長年、シルクスクリーンを使い、制作してきた人です。今回、この絵本を出版するにあたり、280点近い作品制作に、古い時代のグラフィックデザインと、伝統的な印刷テクニックを、コンピュータで再現することに挑戦しました。

その結果、全編なかなかめずらしいイラストに仕上がっています。絵自体は、図式化された様式ですが、色ベタの部分を製版の網点のような細かなドットで表現しています。スクリーントーンを使った効果ですね。濃い色面に、別色の網点スクリーンを重ねて、異なった色のように見せたり。網点面を部分的にこすり取ったように消したり、網点を重ね合わせたり、ずらしたり・・・。画面を重厚に見せたり立体を表現したりしています。

印刷を失敗した大昔のカラー雑誌を見ているような、なつかしい絵であり、うまく計算して使っているなと思ったりもします。画風に合わせて、用紙も手触りにあたたかみがあり、子ども向けより大人を意識して作ったのかなとも感じます。

<翻訳の一部>  翻訳:泉 りき

<訳者より>このお話は、1章-7章まであります。各章の最初に短い物語があります。そのあとは、1ページに1つの絵と単語が登場するだけです。章ごとに、新たな絵が、すでに出てきた絵に割り込むように登場します。2章以降、新たに登場した絵と単語は赤字で示しています。

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前書き
ロマンス。それは懐かしい音楽であり、ひとつの物語でもある。演じ手ごとに中身は異なり、伝承された内容そのままの場合もあれば、即興的に付け加えることもある。
今回の「ロマンス」は、ひとりのこどもが放課後の帰り道、日ごと見つけたものを挙げ、ちっぽけだったこどもの世界が、どのように広がっていくのかを読者に教えてくれる。

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