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詳細で意外な模様の組み合わせが、不思議な美しさ

| 2018年04月15日 12:11 | 吉村正臣 |

Michaël Cailloux ミカエル・カイユ (フランス)

Merveilleuse NATURE
自然と暮らす12か月

Merveilleuse NATURE表紙1

フランス語 翻訳付
出版社: Editions Thierry Magnier

1975年生まれ。パリ在住の彫刻、版画家です。パリ3区のデュペレ応用美術学校でテキスタイルと印刷技術を、さらに同校で「モードと環境」を学び、優秀な成績で卒業します。卒業後は、創作活動を中心に、地元パリの美術学校でテキスタイルやモードを教えたり、アートディレクターとしても活躍。壁紙のような高い装飾性で、クリスチャン・ディオールのトランプ、カルティエのウィンドディスプレイ、バカラのグラスデザインなど数々のブランドや企業とコラボレーションをしてきました。そして2018年1月には、日本での展覧会も開催。注目のアーティストの絵本デビュー作です。

この絵本は、1年12か月をイメージして制作。さまざまな動物や植物、事物や模様がうごめくように描かれています。文章は、イメージを示す単語だけが、並びます。絵本というよりミカエル・カイユの作品集の趣があります。本のサイズは、米国のLPレコードジャケットをイメージしたのだとか。カバーの裏面はぬり絵として楽しめるようになっています。そしてカバーを外すと、本体表紙にはカバーとは違うイラストがお目見え。凝った装丁です。

さまざまな動物、植物を組合せ、思いのままに構成しています。それぞれに脈絡や物語としての関連性はないようです。作品として完成させたのは、色彩にあるようです。細部まで神経を行き届かせた線描きに基づき、華やかな色とりどりの原色で染め上げました。一般的に、強い色と弱い色のバランスで画面を構成することが多いと思いますが、この場合は、強い色ばかり(と言っていいぐらい)を使っています。ですから、今までの絵の方法とは変わったように感じられます。

持ち込まれた動物、植物、使われた色、全体の統合は、作者の感性だけで画面作りがされています。ですから、強い個性が表れているのです。ただそういっても、テキスタイル分野ではめずらしくありませんね。

各見開きページに隠れている動物や植物を見つけてください。答えは巻頭ページに載っています。たとえば5月は田園の中でのピクニックが、8月は海水浴で賑わう海、10月はハロウィーンでしょうか、カボチャとコウモリが登場。各月ごとに変化する自然の世界と季節感をお楽しみください。

≪翻訳の一部≫  翻訳: 泉りき

1月  蜘蛛1匹 数字の1 白鳥1羽 ウサギ9羽 雪の花11輪 白熊1頭 フクロウ2羽 エッフェル塔
2月  蜘蛛2匹 数字の2 金貨2枚 アネモネ5輪 パンダ1頭 カメ1匹 ヒヒ3頭 仮面9枚
3月  蜘蛛3匹 数字の3 チューリップ4輪 蛙2匹 モモンガ1匹 バスティーユの天使2体 フットボール1個 山高帽2個
4月  蜘蛛4匹 数字の4 ヒナギク65輪 鐘7個 ひな6羽 エッグカップ2個 パイプ1個 金魚7匹

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