大作家に、日本の屏風画の影響が見られる
| 2004年01月10日 18:31 | 吉村正臣 |
Wolf Erlbruch(ドイツ)
「l’atelier des papillons」
蝶のアトリエ
大御所的、作家です。独特のタッチですから、本屋さんでもすぐに見つかります。自由自在に筆やペンが動きます。どんなシーンでも描けます。その上、表情をとらえつつも、人なつこい絵になります。ひょうきんな人、どっしり落ち着いた人、あわてん坊など上手です。この絵本は、東洋絵画の影響が強く出た作品だったので購入しました。日本画か中国画をまねた表現があり、またてん刻が押されています。またわずかに、コラージュもあります。もともと水墨画に興味があったことは過去の本を見ればわかりますが、この本は強くでています。
達者なイラストを見ながらも、そんなことに目を向けるのも楽しいですよ。
作家は1948年、ドイツ生まれです。
「REMUE-MÉNAGE CHEZ MADAME K」
マダムK宅の大騒動