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アコーディオン折りの絵本。主人公は、お米の子ども・コイシ。

| 2020年02月09日 17:18 | 吉村正臣 |

Cécile Hudrisier セシル・ユドリジェ  (フランス)

LA BALADE DE KOÏSH
お米の子・コイシの冒険

フランス語 翻訳付
出版社:Grasset Jeunesse

 

フランス南西部の中心都市・トゥールーズ出身のイラストレーターです。トゥールーズ第2大学ル・ミライユで、造形美術を学びました。大学時代は、ことばと記号の関係や日常と非日常があいまって、新たな世界を創造する方法を研究。今日の作品に生かされています。1998年に卒業し、イラストレーターとなります。2000年、フランスの大手絵本出版社Didier Jeunesseから<Gégé et les moutons>で絵本デビュー。その後、絵本の出版を重ね、20冊以上あります。イラストレーションと並行して、粘土、紙、ダンボールで造形物を制作しています。

アコーディオン折りの絵本です。主人公は、お米の子ども・コイシ。旅をしながら季節を感じ、出会いと別れを経験します。コイシの旅は、一粒の米が大地に受け入れられ、根を張っていく営みそのものかもしれません。さらに旅で出会った動植物の、生命をつないでいくようすが、やさしく詩的なタッチで描かれます。

表紙に大きく「Koïshi」と表示されているので、「小石」と思って購入しました。が、読むにつれて、「石」ではなく、『米粒』のことだなと思いました。詩的に、言い換えたのでしょう、そう考え翻訳では『お米の子』とつけました。
絵は、水彩絵の具の特徴を上手に使って、ぼかしのキレイな絵です。とてもていねいで、空間の使い方も上手ですね。自然の移り変わりを

≪翻訳の一部≫  翻訳:泉 りき

一粒のお米から田んぼができました。
田んぼにお日さまがあたり、小さなお米の子が生まれました。
名前はコイシです。

今朝のこと。コイシはこの春の第一歩を踏み出しました。
危なっかしい歩き方で、小走りになって、道筋を残します。

「やぁ、こんにちは!」石の上から鳥が呼んでいます。
「あの石さんは、礼儀正しいね」コイシはつぶやきます。

今度はお花がコイシに話しかけます。「おいしい実を作りますよ」
コイシは、花の香りを吸い込むと、約束を胸にしまいました。

とてもいい気持ちになり、歩き続けます。

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