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パリで見つけたイラストレーション:グィム・ティオ・ザラルキ

| 2021年12月18日 06:00 | 吉村正臣 |

Guim Tió Zarraluki グィム・ティオ・ザラルキ(スペイン)

グィム・ティオ・ザラルキは1987年スペイン・バルセロナで生まれ。バルセロナ大学で美術を学ぶ。2010年、絵画界で話題を呼び、2011年に最初の個展をバルセロナのギャラリーで「子供時代のギャング」と題して開催。ファッション雑誌の画像をオイルパステル、溶剤、アクリルを使用して非常に表現力豊かに作成。2015年、ベルリンのギャラリーが主催する国際グループ展招待された。以来、台湾、イタリア、フランス、スペイン、ヨルダン、カナダ、アメリカのギャラリーで作品を展示されている。作品は、多くは雑誌の広告写真から、独特の肖像画へと昇華させている。時には、家族や知人をモデルとし、キャンバスや木に直接描く。ユーモア、皮肉、そして時には挑発的なものを加えて、虫のような目、誇張された鼻、細長い首、大胆な色で人間を表現する。その抽象的な肖像画は、ユーモア、皮肉、挑発を注入して、マンガ的で不気味なバランスで成り立っている。

奇妙でありながら、目に止まってしまう肖像画たちです。カラーの写真(雑誌のモデル写真もありそう)を板に貼り付け、その上からアクリル絵の具を塗っているよう。絵筆のタッチが見えますし、下塗りの色が画面を重厚にしています。何より、元の写真の顔の特徴を生かし、幾らかの部位をそのまま残しながら、大胆にデフォルメして、絵画的に作り直しています。極端に目をまん丸く、マンガのようです。顔の丸味や鼻の凹凸は単純化され仮面のように変形しています。顔の輪郭、首などはキュビズムのように、特徴的な形に変えられています。色彩は鮮やか。元の写真の持つ色からは、大胆に変わって、作品として非常にシャープです。ドキ!とする大胆な絵もありますが、こんな表現法もあるのだと教えてくれます。

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