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繊細なカッティングに、銀をあしらい、おとぎ話の世界を表現

| 2016年11月24日 09:53 | 吉村正臣 |

Hélène Druvert エレーヌ・ドリュヴェール(フランス)

Peau d’âne
ロバの皮

peau d'ane表紙

フランス語 翻訳付
出版社:Gautier – Langueteau

フランスのイラストレーター、テキスタイル・デザイナーです。パリにあるESAA Duperré(国立応用美術学校)で学びました。パリとバスク地方を行き来しながら、活動しています。シルクスクリーンによるポスターや壁紙作品も多く、数年前からは、カッターやレーザーを使った2D・3Dの切り絵表現に精力的に取り組んでいます。
2014年、切り絵本によるパリ案内Paris s’envole(パリが飛んでいく)で絵本デビュー。この絵本に掲載された作品は、2013年シネマテーク・フランセーズ(パリ映画博物館)で開催された「ジャック・ドミー回顧展」に出展されました。

国王は、亡き王妃の遺言を守り、王妃と同等の美貌を持つ女性と再婚しようとします。王妃と同等の美貌を持つ女性は、ふたりの娘である王女、ただ一人でした。娘との結婚を望む父親から逃れるため、王女は宮廷を出て、別の国へ。そして身を偽り<ロバの皮>をまとって、農家で働きます。ある日、その国の王子とめぐりあいます。

お話の展開は、ジャック・ドミー監督のミュージカル映画「Peau d’âne ロバと王女」(1970年)に似ています。その縁で、ジャック・ドミー監督の回顧展に、この絵本に収録された作品が、出展されたのでしょう。

とてもシンプルな作品です。白地に、深い紺、浅いブルー、そして黒。わずかな色でありながら、たいへん豪華。基本の絵がきれいで、それに合わせて、多くのページの切り抜きが、繊細で高度です。細いカーブする極細の線が幾重にも表現され、まるでレースのよう。隙間から、裏の絵が効果的に透き出て、平面絵画と、また違った美しさが楽しめます。

切り抜き加工の絵本の特徴がよく出た作品でしょう。ブックスタンドに各ページを浮かせるようにして立て、レースの裏に出る影を模様のようにして飾ってください。

≪翻訳の一部≫   翻訳:泉 りき

遠い昔の、ある王国のお話です。王と王妃、ふたりの娘である王女が幸せに暮らしていました。王の何よりの自慢は、飼っているロバでした。驚くべきことに、毎朝、小屋に敷いたわらに金貨を産むのです。
ある日、王妃が重い病気にかかってしまいました。亡くなる前、王女は王に頼みました。私と同じくらい美しい女性と再婚してほしい、と。王妃が亡くなり、月日がたちました。王妃に匹敵する美しい女性はただひとりでした。美しく成長した王女だけでした。

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