パリで見つけたイラストレーター：ロザンナ・タスカー

｜ 2022年04月13日 17:00 ｜ 吉村正臣 ｜

RosannaTasker  ロザンナ・タスカー（イギリス）

ロザンナは、イングランドにあるスタジオでフリーランスのイラストレーターとして活躍しています。西イングランド大学ブリストル校でイラストレーションを学び、優秀な成績で卒業。今、彼女は、自然界の“不思議”に情熱を傾けながら、半現実的なシーンや物語を制作しています。「学校や大学で言われた『こう描くべきだ』という縛りをすべて解き放つことで、自分の芸術的を見つけた」と、説明しています。
質感のある手漉き紙に、鉛筆、クレヨン、ガッシュを組み合わせて手仕事による繊細な線で伸びやかなフォルムを描き、Photoshopで最終的な仕上げを行います。エレガントで伸びやかな人物や形が描かれ、生き生きとした画面と幻想的な郷愁を伝える作品としています。現在、国内外を問わず、編集、出版、ブランディングなど様々なプロジェクトで活躍しています。

とても透明感、さらには清潔感のある作品です。濁りのない色彩です。と言っても手書きの良さ、絵の具のにじみや筆が示す色の濃淡が美しく表現されています。色がすんでいることや、体などのボリューム作りのグラデーションはPhotoshopを使って加工しているのでしょう。
体のデフォルメは、なかなか個性的、特徴をよくとらえています。ちいさな顔、細い首、手足。自然の風景もみごとに整理されています。
本人が、自然との融合を言っています。彼女の描く人物は、自然と一体となって風景の一部となって描かれています。爽やかな作品です。

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