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この絵本は、糸をテーマに“人々のつながり”を表現しました。

| 2022年03月26日 09:07 | 吉村正臣 |

MaraCerri  マラ・セッリ (イタリア)

Fili
つながる糸

イタリア語 翻訳付
出版社:Edizioni Arka

 

マラ・セッリは1978年、アドリア海に面したイタリアペーザロで生まれ。古い芸術機関でありイラストレーション、芸術的な彫刻、グラフィック、アニメーションの分野で重要な人物を育成してきた「ウルビーノ美術学校」で学びました。その後、“言葉とイメージの対応関係を探りたいという好奇心から”イラストレーションに専念しました。新聞・週刊誌に作品を発表してきました。2003、2004年のボローニャ国際絵本原画展、2003年ブラティスラヴァ世界絵本原画展に出品。2008年、彼女はイタリアの傑出した芸術家の一人としてプレミオ「ロ・ストラニエロ」を受賞しました。イタリアだけでなく、フランスでも絵本が出版されています。

マラ・セッリはこの物語を以下のように話しました。「私たちは、どれだけ互いにつながっているのでしょうか。たった1つの小さな仕草が、無限に広がる“つながり”生むことになることを、私たちはどれだけ自覚しているでしょうか。想像してみてください。
また目に見えないネットワークが、私たち一人ひとりを、さまざまに結びつけます。思いもよらない“つながり”があるものです。この絵本は、糸をテーマに“つながり”を表現しました。」

公園で見つけた、ちいさなできごと。犬を散歩させている人、風船を売る人もいます。池のそばでは、編みものをする人。それぞれが、小さな物語でつながります。
静かな、ファンタジックな絵です。どこかもの悲しい部分もあり、また明るい楽しい側面もあり、心象変化を描くことの上手な人です。また、物語が浮かんできてそれが画面に自由に表現できる、優秀な作家の一人でしょう。画面も絵の具、コンテを使いしっかり塗り込み、重厚な仕上げですが、さわやかに見せています。

≪翻訳の一部≫  翻訳 : 泉りき

この世界は、見えない糸でつながっています。ひとりひとりが違うように、糸だってさまざま。細くてしなやかな糸、軽くて丈夫な糸。人と人のきずなや結びつきも、その中のひとつです。目には見えないけれど、ずっと切れずに続きます。歩道は人と人が出会い、つながる場。糸が生まれます。そしてたぐりよせてみたい糸があります。人々の心の奥を知るために。

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