ヨーロッパの一流イラストレータ イタリア、フランス、ベルギー、ドイツで活躍中のアーティストを紹介
   
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この本はフランスの児童文学賞・第32回Prix des Incorruptibles(幼稚園の部)を受賞。

| 2021年11月01日 09:31 | 吉村正臣 |

Britta Teckentrup ブリッタ・テッケントラップ(ドイツ)

La bonne étoile de Taupe
星はみんなのもの

フランス語 参考付き
出版社:Circonflexe

イラストレーター、絵本作家のブリッタ・テッケントラップは、ドイツ・ハンブルグ生まれ、ヴッパータールで育ちました。1988年渡英し、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズと英国王立芸術学院でイラストレーションと美術を学びます。ロンドンのギャラリーでの個展や絵本市へのゲスト参加も多数。これまで60冊以上の絵本を出版しています。17年の英国生活を終え、現在はベルリン在住です。

ひとりぼっちのモグラは毎晩、お気に入りの岩にすわって、夜空いっぱいに輝く星をながめるのが大好き。ある夜、モグラは願いをかけます。空にあるすべての星が手に入りますように。こんなにすばらしい星だから、ほかの動物たちもほしいと思っているはず。それにひとりじめはよくないことかも…。この本はフランスの児童文学賞・第32回Prix des Incorruptibles(幼稚園の部)を受賞しています。

モグラ、キツネ、シカたち小動物が愛らしい。夜の森の表現もドラマチックで、闇の中の木々美しい。重厚な画面でありながら、動物も、木々も単純化され、メリハリのある画面となっています。それは、きっと貼り絵のようにして作られているからです。ベースになる、例えば暗闇は黒や濃紺の色紙を、その上に、別紙に手で絵の具やオイルパステルで描いた紙を切って貼っていく技法だと思います。切り貼りする際、PCのグラフィックソフトを使い、きれいに、繊細に仕上げています。塗りこんだ温かな感じと、シャープな切り抜きが相まって、いい絵にしています。

すみません、せっかくですが売り切れました。絶版ですのでお取り寄せできません。ご了承ください。