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動物たち、森の木々、草が新鮮で、もとても愛らしい。

| 2019年07月09日 09:20 | 吉村正臣 |

Marion Barraud マリオン・バロー(フランス)

La laisse
みんなでいただきまーす

フランス語 翻訳付
出版社:éditions MeMo

イラストレーターのマリオン・バローは、フランス西部ナント出身(1987年生まれ)。高校卒業後、地元ナント、パリ、ルーベなど各地で広告グラフィックとイラストレーションを学びました。広告美術のBTS(高等技術者資格)、編集や応用美術に関する資格を取得しています。雑誌へのイラストレーション提供、コミック、絵本分野での活動を行っています。2013年スイス・ローザンヌ コミックフェスティバル新人部門で第1位になりました。この本は、彼女の絵本デビュー作です

手足の長いサルが、森をうろうろ。手には赤い糸の端を持っています。もう片方の端を別の動物が受け取り、また別の動物へ、どんどん糸を渡していきます。そのたびに糸の色は変化していくのですが、その色はどうやら、動物の好きな果物と関係があるみたいです。糸を持ってみんなで森を抜け、どこかへ向かっていきます。そして、行き止まりに来てしまいました。これでみんなの遠足はおしまいでしょうか?いいえ。お楽しみが待っています。ページの外側には、3匹の赤いカエルがいて、動物たちのようすを、おもしろそうに見ています。どの動物もとても愛らしく描かれ、何度でも見たくなる絵本です。

鉛筆に、透明水彩絵の具で描いています。ていねいに筆先まで神経を行き届かせ描き、とても清潔感のある絵になっています。動物たちが飛び跳ねる様子が楽しく描かれています。特に、森の木々、葉、草、実が、豊かに表現されています。広く大きな葉、小さく密集した葉、針のような葉、海藻のように揺らめく葉など、絵の具の濃淡をうまく使い、新鮮で、生きているよう。若々しい好印象の絵本となっています。

<翻訳の一部> 翻訳:泉 りき

木イチゴさ
アンズかな
ヒナゲシも
ライムがいい
マンゴーとパッションフルーツ!
スグリの実にザクロ、イチゴに野イチゴ、もひとつイチゴ
ミカンにする
キウイがいい

 

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