(ボローニャ国際絵本原画展2008)主賓国:アルゼンチンの展示作品図鑑
| 2025年10月29日 05:00 | 吉村正臣 |
図鑑(タイトル)「牛が飛ぶとき」

「ボローニャ国際絵本原画展」はイタリアの古都ボローニャで毎年春に開催される児童文学および児童向け絵本・原画の展示/販売の国際的見本市です。
同時に、児童文学の制作(テレビ番組や映画なども含む)・流通・販売・普及(教育者・図書館)・著作権エージェント(個人・法人)らの、各種催しによる交流のほか、商談や著作権の取引などが行われます。例年、70ヵ国から600名ほどのジャーナリストが訪れると言われています。
この見本市には、毎年、主賓国として、1国が大きな展示ブースが与えられ、その国の絵本作家の原画展示が行われます。
2008年、アルゼンチンは主賓国を務め、自国の多くのイラストレーターの作品を展示。展示作品を図鑑(タイトル)「牛が飛ぶとき」/「Cuando las vacas vuelan」として作品集またはアンソロジーとして出版しました。
いい作品がありますので、その一部を紹介します。

LEDA PINGAS(レダ・ピンガス)
国立プリリディアノ・プエイレドン美術学校とエルネスト・デ・ラ・カルコバ美術学校出身。中国絵画、日本絵画、陶芸、漆芸、音楽など広く学ぶ。アルゼンチン・イラストレーターズ・フォーラムの会員であり、美術教育の講師でもある。

O’KIF(オキフ)
ロサリオの人文芸術学部で学び、デッサン、水彩画(ギジェルモ・ルー)、版画(メキシコ、プエブラ州版画美術館職員)のワークショップに多数参加。受賞歴には、ロサリオ市文化総局彫刻・絵画賞のほか多数。

Valeria Docampo(ヴァレリア・ドカンポ)
名門ブエノスアイレス大学美術とグラフィックデザインを学ぶ。グラフィックデザイナーの後、児童書のイラストレーターに。物語を伝えながら同時に絵を描くことができる仕事に魅力を感じている。現在フランスのリヨンに住んでいる。

María Paula Dufour(マリア・パウラ・デュフォ)
ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学でグラフィックデザインを専攻し、卒業後は国立芸術大学で様々なイラストレーションワークショップに参加。アルゼンチンのほか、ブラジル、メキシコ、プエルトリコ、ドイツ、スペインの出版社で活躍している。
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