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物語か? コミュニケーションの記号か? 絵は言葉になっている

| 2017年12月19日 14:07 | 吉村正臣 |

Maurizio Olivotto  マウリッツィオ・オリヴォット (イタリア)

1953年、イタリア・ブレッサノーネ生まれ。有名なウルビーノデザインアニメーション学校、フィレンツェ美術大学、ピソンテ国際グラフィックアオート学校に学びました。1986年以降、ボローニャ国際絵本原画展に入選多数。若い頃から今日まで第1線を走ってきました。マチェラータの美術大学でエッチングの技法を教えるかたわら、版画家、画家、グラフィックデザイナーとして活躍しています。

彼が生まれたブレッサノーネには、14世紀の宗教画の美しいフレスコに埋め尽くされたドゥオーモがあり、隣の洗礼堂は、同時代のフレスコ画で内部装飾が施されています。彼の絵は、平面的で装飾性、物語性があるのは、子供の頃からこんな作品に囲まれていたからでしょうか。またドゥオーモには、神童と呼ばれたモーツァルトが1771年2度目に訪れた時に、当時の司教に大歓迎されミサで演奏したと言われるオルガンが残されています。芸術の街だったのです。

彼の絵は、なにか不思議な物語があります。絵文字やなにか意味する記号がちりばめられています。また、楽しい、一部に恐ろしい異様な人や動物が現れます。古代ローマの作品に登場する怪物のようなものもいます。イタリア古典から、現代まで想像の世界が、自由奔放に広がる独特のイラストとなっています。

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