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横顔の切り絵に墨を塗ったシルエット・アートに新しい解釈

| 2019年10月04日 22:50 | 吉村正臣 |

Victor Hussenot ヴィクトール・ユスノ(フランス)

Silhouettes
シルエット

文字のない作品集
出版社:La 5e couche

 

序文(抄訳):フランス語翻訳付   翻訳:泉 りき

ヴィクトール・ユスノ(1985年生まれ)は、パリ出身。フランス東部にあるナンシー国立高等美術学校で造形表現を学び卒業。最終学年に在学中、アングレーム国際漫画フェスティバルの新人コンクールで、応募作品が出版社Warumの目にとまり、大人向けのコミックLa Casaで出版デビューを果たします。

アングレーム国際漫画フェスティバルでは、2度Jeune Talent(未来の作家たち賞)に選ばれ、2014年には作品Au pays des Lignesで、最優秀子供向け作品賞を受賞。これまで10数冊の実験的コミック作品を出版。今回の作品集は、ベルギーの出版社La 5e coucheから2019年に出版された彼の最新作です。

ヴィクトール・ユスノはコミックの世界で発揮される才能と、メディアの制約を逆手にとった表現で、新作を出すたびに注目を集めます。本作ではシルエット・アートに挑戦。視覚芸術の一種であるシルエット・アートは、横顔の肖像を黒い影で表現。モーツァルトからヴォルテール、歴代のフランス王らの肖像が作られ、ヨーロッパでは18世紀に流行しました。

通常は黒い影で描かれるシルエットを、さまざまな色や事物、シーンを取り込んで表現したことに、ヴィクトール・ユスノの斬新さがあります。シュルレアリスムの代表的作家ルネ・マグリットの作品に大いに触発され、現代人の内面にうごめく深層イメージ(欲望、不安、記憶、理想など)を取り出そうとしています。

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