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30年以上のタクシー運転手・レオン。今日もパリの街を行く

| 2017年11月21日 14:21 | 吉村正臣 |

Barroux  バル- (フランス)

Le Paris de LÉON
タクシー運転手・レオンのパリ案内

le paris de表紙

フランス語 翻訳付
出版社: Actes Sud Junior

パリ生まれ。幼年時代を北アフリカで過ごしました。フランスに戻り、美術工芸高校卒業後、エコール・ブール美術専門学校で建築を、さらにエコール・エスティエンヌでグラフィックデザインを学びます。広告代理店のアートディレクターを経て、カナダそして米国へ移住。イラストレーターとして、ニューヨークタイムズ、ワシントンポスト、フォーブズなど有名誌にイラストを提供。絵本作家としては’05年« La cerise géante de Mr jean »で、スイスの絵本賞・アンファンテジー賞を受賞。’11年« Extraordinary Pets » で、ニューヨーク・ブックフェアで金賞を獲得。リノリウム版画、アクリル絵の具、鉄筆などさまざまな画材や手法をミックスして描いています。

ベテランタクシー運転手・レオン。今日もパリの街を、さまざまな国や地域からのお客を乗せて走ります。登場する通りの名前は、パッサージュ・ダンフェール(地獄の小道)、パラディ(天国)通りなど、実在するものもあります。パリの人々に愛され、走ってきたレオンの黄色いタクシーは、そしてついに、引退の日を迎えます。愛されているのにどうして?タクシーを降りて、世界を冒険したいから。残念だけど、新たな人生を応援したくなります。

大胆に描いた、イラストらしいイラストとでも言う作品です。鉛筆できっちり描き、無駄をなくし、その上に水性絵の具でしょう、塗っているようです。パリの街を走るタクシーですので、パリの名所が遠くに描かれています。建物は比較的変形されていませんが、人物は特徴を捉え大きくデフォルメされています。それが、それぞれ上手で、おかしく、なるほどと思わせます。人々の動きや体型の描き方は勉強になります。

<翻訳の一部>   翻訳:泉 りき

オレの名はレオン。タクシーの運転手だ。
パリの街ならどこでもお任せあれのベテランさ。
この仕事をはじめたとき、テレビはまだ白黒だった。
放送局は1局だけさ。
今じゃみんな、オレのことを知っている。
「レオンさん、この辺で降ろして」「レオンさん、そこ入って」
ハンドルを握れば、どこまでも行ける。
この仕事を30年もやってると、そりゃヘンな客にも出くわしたさ。
「パッサージュ・ダンフェール(地獄の小道)まで。急いでくれる」
「信号がないので、飛ばしますよ。しっかり座っててください」

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