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寝る前の読み聞かせに、ぴったりの一冊

| 2026年09月10日 05:00 | 吉村正臣 |

Charlotte de Sédouy  シャルロット・ド・セドゥイ(フランス)

La nuit où mes vêtements se sont échappés
ぼくの服がこっそり出かけた夜

フランス語:翻訳付
出版社:Albin Michel Jeunesse

 

シャルロット・ド・セドゥイは、グラフィックデザイン、デジタルアート、インスタレーション作品を制作するビジュアルアーティストです。フランス中央部クルーズ地方で幼少期を過ごし、南西部の主要都市・トゥールーズの高等美術デザイン学院で学びました。ポスター、アニメーション、テキスタイル、など幅広い分野の作品を手がけています。この絵本は、彼女にとってはじめての児童書です。

もしも、自分の服が夜中にこっそり出かけたら?ある朝、子どもが目を覚ますと、準備しておいた服がありません。夜の街へ探検に出かけてしまったのです!夜は誰にも遠慮せず、自分の好きなように振る舞える最高の時間。星空の下で踊り、街灯の間をひらりひらりとすり抜け…。子どもの想像力と、自分の服に対する愛着が感じられるお話です。
出版社のメッセージには「寝る前の読み聞かせにもぴったりの一冊」とあります。

水彩絵の具とオイルパステルで描いています。服の部分は、用紙の白地のまま。しかりと下描きをしたうえで、家や通り、そして森は絵の具をたっぷり含ませた筆で大胆に自由に描いています。あるところには、重ねて描き、また一部は拭き取り、さらに重ねて描くなど工夫がえを深くしています。オイルパステルでの線が画面に秩序を与え、絵を引き締めます。

≪翻訳の一部≫  翻訳:泉 りき

ぼくは目立ちたがりじゃない。だけどぼくに起こったこのことだけは、話しておきたい。信じてもらえないかもしれないけど。
朝、目が覚めたら、きのうの夜、椅子の上にちゃんと置いた洋服がなくなっていた。

何が起きたか、だいたい想像はつく。あくまでも想像だけど。

ぼくが学校に行っているあいだ、あるいはぼくの食事中に、服はじっとしていられなくなったんだ。

庭のむこうを見に行きたくなったのさ。

通りの先へと。
それから街のはずれまで。

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