子どもは、驚き、喜び、人生について感じます
| 2026年07月11日 05:00 | 吉村正臣 |
Louise de Contes ルイーズ・ド・コンテ(フランス)
La Semaine de Kopa
コパの1週間

フランス語:翻訳付
出版社:La tête ailleurs
ルイーズ・ド・コンテはイラストレーター兼漫画家です。文学を専攻して高校を卒業後、トゥールーズ美術学校で1年間学び、その後、トゥールーズとメキシコを行き来しながら、視覚芸術の学士号と研究・創作の修士号を取得しました。鉛筆、フェルトペン、水彩、インク、版画、そして紙の縫い合わせまで、いろんな素材を使って、繊細で詩的な世界を創り出します。中世の面影を残す赤レンガの街並みや「フランスの美しい村」が点在する、フランス南西部トゥールーズの近く、タルン地方に住んでいます。
物語は、小学生コパの1週間が描かれます。毎日、学校へ向かう途中、コパは出会う大人たちと少し言葉を交わす。大人たち一人ひとりが、自分の夢の一部を彼に話します。街を歩く彼の旅は、こうした出会いによって彩られ、彼は周囲の環境を敏感に見つめるようになります。作品の誕生について、「このプロジェクトを始めた頃、苗字が鳥の名前の人に何人か出会い、とても感動。それで、様々な鳥の仲間を題材にした本を作ったら素敵だろうなと思ったんです」と語りました。
絵本の技法について、出版社の表示では、「リノカット版画(リノリウムを彫って手刷りの凸版)と色鉛筆を使っている」とされています。が、細いペンと色鉛筆の手書きのように思え、作者の非常に細やかに、しかし大胆な構成で描いた、爽やかな仕上がりが感じられます。
鳥達の擬人化がとても上手です。それぞれの表情・・・思いが伝わってきます。特に黒い目の動きにご注目してください。
≪翻訳の一部≫ 翻訳:南乃 まあ
ボクの名前はコパ。両親と弟、それにペットのバッタのユピと一緒に暮らしています。
学校へ行くには、街を歩いて行きます。
途中にパン屋さんがあります。
「こんにちは、元気?」
「こんにちは、コパ。元気よ、いつもの月曜日と同じ!」
「早起きして、いろいろな種類の小麦粉を計量して、生地をこねて、パンを焼きいたのよ。」
「それで、これから何をするんですか?」
「忙しさが通りすぎたら、胸の奥や喉の奥に悲しみの塊が込み上げてくることがあるの。
そんな時は、生クリームのようにふわふわとした人生をかぎ針編みで編み上げるの。」




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