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ドイツを代表する絵本作家ヴォルフ・エァルブルッフが描きました。

| 2020年09月17日 21:01 | 吉村正臣 |

Wolf Erlbruch ヴォルフ・エァルブルッフ(ドイツ)

Remue-ménage chez madame K
K夫人、今日もあたふた

フランス語
出版社: Editions Milan

 

ヴォルフ・エァルブルッフ(1948年生まれ)は、ドイツの絵本作家でイラストレーターです。大学教授として、後進の指導にもあたっています。エッセンのフォルクヴァンク芸術大学でグラフィックデザインを学び、1985年から絵本の分野で活躍するようになります。これまで30冊近い絵本を出版。1999年と2004年ボローニャ・ラガッツィ大賞、2001年と2014年ボローニャ・ラガッツィ特別賞を受賞。2006年には国際アンデルセン賞を受賞するなど国際的にも高く評価されています。

ドイツを代表する絵本作家ヴォルフ・エァルブルッフが、正反対だけど仲よしの「おもしろい夫婦」を描いています。働きもので心配性のK夫人、のんびりマイペースでひょうひょうとしたK氏。ある日、K夫人は家庭菜園で鳥のひなを見つけます。じっとしたままのひなを、何とか飛べるようにしてやりたいと奮闘する夫人の秘策に、心が晴れ晴れします。悩んだり、落ち込んだりする夫人に、ミントティをさしだすK氏(エァルブルッフご本人でしょうか?)のさりげないいたわりに、これぞ夫婦愛!と納得。25年近く前に出版された絵本ですが、そのすばらしさは色あせません。

描きなれた絵です。女性の体のデフォルメは、人柄を見事に表現しています。女性の驚きや動作、物思いの様子を自然な風に思わせるのは、大ベテランの力でしょう。絵は平面的、東洋画のような描き方で、東洋の筆、墨で描くシーンもあります。表紙裏のページに落款(らっかん)があり「狼」とつけられています。自分の名ヴォルフを狼としてサインがわりとしたのでしょう。この作家の作品によく見られます。

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