異なった視点で見たパリガイド。補足や詳しい紹介を付けました。
| 2025年11月02日 05:00 | 吉村正臣 |
FRANÇOISE ROUSSET フランソワーズ・ルセ(フランス)
Rendez-vous Amour à Paris
パリでランデブー

フランス語:翻訳/参考補足付
出版社:La Martinière
フランス中南東部、サン・テティエンヌ(1953年)生まれ。この町はユネスコ創造都市に指定され、さらに現代アートとデザインのコレクションではヨーロッパ最大級と言われる。この町の、サン・テティエンヌ国立美術学校在学中に、版画では、アクアチント、エッチング、ドライポイント、ビュランを専攻。絵画では、アクリル、油彩、小物オブジェ、モノタイプ(油彩で修正)の学位を取得。広告代理店に勤務したが独立、イラストレーションに専念。絵画、デッサン、小型絵画の制作にも取り組んでいる。
(文章のフィリップ・ノワゼットPHILIPPE NOISETTEはジャーナリスト。特に音楽やダンスに関する本を執筆。)
この本は、パリを楽しみ、意外な穴場を発見するためのガイドブックです。
原文は、同性愛の視点からパリを発見するための52場所を紹介していますが、決して、同性愛者専用の場所を取り上げているのではありません。
多くのパリ好きの方なら、よく知っている場所が登場。ただ、その場所の見方が、とても魅力的なのです。
パリに出かけられる際は、ここで紹介された場所に訪れると、もう、あなたは、パリジャン/パリジェンヌ!
パリ12区の廃線跡の「緑の回廊」、ボン・マルシェのグランド・エピスリー、バスティーユの精霊像、チュイルリー公園の観覧車、アラブ世界研究所のテラス、マレのテラス・デ・マロニエ、ビュット・ショーモン公園の展望台、ラスパイユ大通りのオーガニックマーケット、ペール・ラシェーズ墓地、サン・トゥアンの市場、モスケの浴槽などなど、よく知った場所でしょう。でも、紹介の視点が素敵なのです。
場所の解説などたくさん補足を付けました。それだけでも行った気分になれそうです。
(お出かけの際は、前もって、WEBその他で確認してください)
≪翻訳の一部≫ 翻訳:南乃 まあ
イースターのボン・マルシェ※、グランド・エピスリーにて。
「感情に訴えることはできなくても、この売り場ではきっとキミの食欲をくすぐるはず!キミは菓子売り場をぶらぶらするだろうが、ボクは塩味の方が好き… 」
パリのデパートの中で最も左岸にあるこの店は、バルタザールメンズ※コーナーからレジャーコーナーまで、徐々に改装が進められている。グラン・エピスリー※では、イタリアのパスタ、その日のチーズ、希少なワイン、昔ながらのキャンディーなど、最高級の食品を見つけることができるだろう。サービスは完璧で、店員も魅力的。お祝いの食事や二人きりのディナーの準備に最適!
パリ7区、セーヴル通り24番地(rue de Sèvres, Paris 7)
※ル・ボン・マルシェ(Le Bon Marché)
パリ左岸、7区のバック通りにある百貨店。世界最初の百貨店と言われている。1887年にほぼ今のような姿になった。そこから約100年後の1984年にはLVMH(モエ・ヘネシー=ルイ・ヴィトン)グループとなって今に至る。ずっと変わることなくパリの市民に親しまれ、観光客にもよく知られる名所のひとつだ。




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