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戦争を描きました。ポルトガルで出版、多くの国で賞を。

| 2025年08月11日 20:00 | 吉村正臣 |

André Letria アンドレ・レトリア(ポルトガル)

LA GUERRE
戦争

フランス語:翻訳付
出版社:JOIE DE LIRE

 

文章はジョゼ・ジョルジェ・レトリア(José Jorge Letria)ポルトガルの詩人、作家、音楽家。彼はポルトガル作家協会の会長。そしてこの本のイラストレーター:アンドレ・レトリアの父親。法学と歴史学、国際ジャーナリズムの資格を取得。国内外の重要な文学賞を受賞。ポルトガルの児童文学界で最も著名な作家の一人。

アンドレ・レトリアは1973年リスボン生まれ。リスボン美術大学で絵画を学ぶ。新聞や雑誌で活躍。2012年、ボローニャの児童書見本市でデジタル賞の審査員を務める。

フランス語の翻訳は、ドミニク・ネデレック(Dominique Nédellec)数年リスボンに移住し、ポルトガル語翻訳家となる。その他ブラジル語、アンゴラ語60タイトル以上を翻訳。

『La Guerre』は、ポルトガル語で出版、その他の多くの言語で出版され多くの賞を、また2019年のボローニャ・ブックフェアで受賞しています。

20世紀初めの政治家ジョルジュ・クレマンソーは「戦争をするのは平和を作るより簡単だ」と言いました。憎しみ、権力への渇望、恐怖から生まれた戦争は、罪のない人々を押しつぶす苦痛の機械である。戦争は、ただ押し潰し、服従させることしか知らない。そして、それが終わったとき、すべては破滅と荒廃となる。・・・出版社の案内です。

文字は数ページ、それも、短いフレーズだけで、戦争の真実を端的に言っています。しかし絵を見るだけで、ほぼ意味がわかります。セピア調画面に、モノトーンに近い絵が描かれます。不安から、次第に軍人、軍靴が描かれ、飛行機が、爆弾が町中で炸裂します。どの国の戦争かわかりませんが、現在も、同じようなことが各地で起きています。子供だけではなく大人にも想像でき、考えさせてくれる絵本です。

≪翻訳の一部≫ 翻訳:南乃まあ

戦争は、猛威を振るう病気の噂のように一日を引き裂きます。

戦争では何も聞こえず、何も見えず、何も感じません。

戦争は何も聞こえず、何も見えず、何も感じません。

戦争は、猛威を振るう病気の噂のように一日を引き裂きます。

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