12点の不思議な肖像画に、ミステリアスな16点の短い物語。
| 2026年01月10日 05:00 | 吉村正臣 |
Philippe Debongnie フィリップ・ドボンニ(ベルギー)
L’INCROYABLE BIBLIOTHÈQUE ALMAYER
驚くべきアルマイヤー図書館

フランス語:翻訳付
出版社:A pas de loups
フィリップ・ドボンニはベルギー・ブリュッセル在住のイラストレーター/グラフィック・アーティストです。人々の考え方、振る舞い、服装、話し方、歌い方、あらゆる行動から多くのインスピレーションを受け、彼らを描きたいと強く思うと言います。描画、印刷、デジタル加工(Photoshopなど)を用い、「人間の姿/顔」に強い関心を持ち、手描き感を残しつつデジタル技術で再構築する作風です。手作りでありながら、どこか不気味な雰囲気も漂わせています。
この本は文字が主体の作品です。ドボンニが描く肖像画12点に、12人の作家達がそれぞれ小編のファンタジックな物語を創作。16編が愛・勇気・夢・旅などのテーマ別に編集されていて、どの作品も「アルマイヤー・ペンション」とその一角にある「アルマイヤー図書館」での出来事となっています。
ベルギー出身のジャーナリスト、作家活躍するシンディア・イザレッリが、物語を書き、さらに全体を構成し、それぞれ単独の物語でありながら、全編通じて謎めいたアルマイヤー・ペンションを不思議の国に仕上げます。
各小編は、ベルギー也フランスの作家達が描いています。一部を紹介します。
- マリー・コローは、小説家、児童向けの作品も多い句、多くの受賞作がある。韓国語、中国語、ドイツ語、ポルトガル語など、海外の複数の言語に翻訳されています。
- マリー・シャルトルは、フランスの児童小説家。ティーン小説も多い。
- アンヌ・コルテイはフランスの作家。ペロー童話の挿絵で美術史の修士号を取得後、児童書の執筆とフリーランスのグラフィックデザインを両立させました。 ・・・らが執筆。
≪翻訳の一部≫ 翻訳:南乃まあ
ジェローン
「馬鹿げた仕事なんてないわ」と母はいつも言っていました。
母はそのことをよく知っていました。ほとんどすべての職業、特にも珍しい仕事にも挑戦した経験があったからです。母は生涯を通じて、探検家、パレードのリーダー、スパイ、船長、カタツムリの飼育者、石使い、毛刈り師、高空を飛ぶ馬の乗り手、正午から午後2時まで研究者、短気な人(しかも高級レストランで)、ウサギの飼育者、語り部など、様々な職業を経験。今では、サラダを育てて市場で売るだけで満足していた。それだけでも十分に大変な仕事だったのです。
私はサラダを食べるのが好きでした。その一方で、母が働いていた頃の話を聞かせてくれるのは本当に嬉しかった。まるでベッドから出ずにショーを見に行くような気分でした。衣装、セット、そして素晴らしい特殊効果で、頭の中でショーが繰り広げられていました。時間が経つにつれて、母の冒険をすっかり覚えてしまい、自分でも話せるようになりました。それらを組み合わせて、別の物語を創作することさえ始めました。最初の試みはうまくいきませんでしたが、時が経つにつれて、素晴らしい物語、常に新しい物語を創り出すことができました。




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