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イタリア人が描いた中国を舞台にした物語・・・ナイチンゲール

| 2013年04月22日 11:38 | 吉村正臣 |

Maria Battaglia マリア・バッタリア(イタリア)

L’usignolo dell’imperatore
アンデルセンの童話「ナイチンゲール」

maria battaglia表紙

イタリア語

アンデルセンの童話「ナイチンゲール」をリメイクし、マリア・バッタリアさんが描きました。『中国の王さまのご殿は、世界一素晴らしい。でも本当に一番素晴らしいのは、そのお庭のナイチンゲール(ヨナキウグイス)の声』と言うことで、この小鳥を探すことから始まります。
マリアさんは中国を旅行したことがありますが、それは現代の街を巡ったので、この作品を描くために、古代の衣装や建物などは絵や本で研究したそうです。彼女は時代考証などとてもきちんとした上で、自分なりの絵画上の解釈を加え、描きます。
仕上げを想定した、色紙の上にコンテで描きます。大変緻密で、立体感の描き方は上手ですね。
小学校教諭を経て、イラストレーションを本格的に学ぶため、ミラノのヨーロッパ・デザイン学院に入学。子供のための絵本を中心に活動。ブラティスラバ国際絵本原画展やボローニャの常連でした。「魔笛」はアンデルセン2000年最優秀イラストレーション受賞。
イラスト・ユーロのコーディネートで小澤征爾氏のオペラ公演のメインビジュアルに作品を提供。スローフード発祥の地、ブラに住んでいます。

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