パリで見つけたイラストレーター。リトアニアの作家です。

｜ 2019年08月26日 11:00 ｜ 吉村正臣 ｜

Karolis Strautniekas　カロリス・ストラウティネカス（リトニア）

リトアニア出身のイラストレーターです。首都ヴィリニュスの美術学校を2011年卒業しました。在学中にリトアニアの有名出版社から最初の本を出版します。非常に学術的な内容で、本人は失敗だったと語りますが、その本のおかげで作品の注文を次々に受けることになります。卒業後、広告代理店、広告デザイン会社で仕事をし、2013年からイラストレーターとして活動を開始します。地元では、海外の有名なアーティストを模倣したような作品が多く、自分なりのスタイルを確立したいと奮闘。その結果、彼の作品は海外から注目され、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、エル・パイス、ラ・レプッブリカなどの欧米の新聞、アウディ、アドビ、エールフランスなどの広告に採用されました。現在は、各国にエージェントがおり、活躍の場を広げています。

コンピュータソフトPhotoshopを使っているのでしょうか、きれいなグラデーション、そして繊細なフォルムです。中間トーンで構成されている色彩も美しい、色の選び方が素敵です。しっかりしたデッサン力を持ち、とても絵の上手な人です。そして、きちんとテーマを設定して描いていますね、対象物や素材の動きや描き方だけではなく、深い物語性を持っています。何か、ドラマが始まっています、もしくは、始まる予感がします。シュールなイメージの作品もあり、どの画面にも、静寂が満ちています。素晴らしい作家です。

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