パリで見つけたイラストレーター:スリーズ・ロペス

｜ 2020年06月17日 21:08 ｜ 吉村正臣 ｜

Cerise Lopez　スリーズ・ロペス（フランス）

フランス中央部クレルモン＝フェラン生まれ（1987年）のアニメーション作家です。パリ国立装飾美術学校でアニメーション制作を学びます。在学中にはじめての短編作品を制作。アニメーター、イラストレーター、グラフィック・デザイナーなどの集まる制作集団Babouchkaを結成します。第19回文化庁メディア芸術祭（2015年）で、作品がアニメーション部門の新人賞を獲得。シンプルだが時に荒々しいドローイングと実写が入り混じるモノトーンの描写が高く評価されました。同時に造形作品の制作に取り組み、パリのアーティスト・レジデンスでの活動や展覧会を開催しています。

非常にシャープで力のあるモノクロ作品です。随分昔ですが、たしかボローニャ国際原画展で見た覚えがあるのですが…｡感性の鋭い人なのでしょう、空間と黒の面、そしてフリーハンドで描いた線が大変美しい。きっちりとした形や空間での存在が描けるとともに、それを基礎にして、省略、デフォルメを行い、とてもしゃれた絵にしています。特に、動作の一瞬を描く作品が優れています。

アニメ作品：https://youtu.be/qtty-aPdSkE

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